スポンサーリンク

生産者行動における二生産要素の場合の簡単な計算問題

スポンサーリンク
 
問題ミクロ経済学初級
ミクロ経済学の生産者行動における二生産要素の場合の簡単な計算問題です。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

 ある企業が、二つの生産要素を$K ,\ , \, L$を用いて、次のような生産関数のもと、生産を行うものとします。

  $f(K ,\ , \, L) = 3 K^{2/3} L^{1/3}$

※「▶」をクリックすると、回答を見ることができます。

【問題1】
 二つの生産要素について、それぞれの限界生産力はどうなりますか。

【回答1】 

 限界生産力は、生産関数を生産要素で微分したものなので、$K \, , \, L$それぞれの限界生産力は、次のようになります。

  $f_K = \dfrac{\partial f(K \, , \, L)}{\partial K} = 2 K^{-1/3} L^{1/3}$

  $f_L = \dfrac{\partial f(K \, , \, L)}{\partial L} = K^{2/3} L^{-2/3}$

【問題2】
 二つの生産要素の限界代替率$MRS$は、どうなりますか。

【回答2】 

 限界代替率$MRS$は、限界生産力の比となるので、

  $MRS = \dfrac{f_K}{f_L} = 2 \dfrac{L}{K}$

となります。

【問題3】
 生産要素$K$の価格を$r = 2$、生産要素$L$の価格を$w =1$とし、企業が費用最小化を図るとします。
 このとき、生産量を$Y$としたとき、それぞれの生産要素の需要量はどうなりますか。

【回答3】 

 企業が費用最小化を図るとき、限界代替率と要素需要の価格比が一致し、

  $MRS = \dfrac{r}{w}$

という式が成立するので、上記の値を代入すると、

  $2 \dfrac{L}{K} = \dfrac{2}{1}$ ⇒ $K = L$

となります。

 これを生産関数に代入すると、次のようにそれぞれの生産要素の需要量を得ることができます。

  $K = L = \dfrac{Y}{3}$

【問題4】
 上記のとき、費用関数はどうなりますか。

【回答4】 

 費用関数$C$は$r K + w L$で与えられるので

  $c = 2 K + L = Y$

となります。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました