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PPP(購買力平価)パズルとは?

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投稿国際金融論初級
国際金融論において、PPP(購買力平価)パズルというものがあります。
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 PPP(購買力平価)パズルとは、長期的にはPPPは成立するが、それ以外では、

 「PPP(購買力平価)と為替レートとの間に乖離がみられる」

というものです。

 購買力平価はそもそも、物価やインフレ率などをベースにしており、価格の硬直性などを考えれば、短期的に成立しないのは明らかだと思いますが、乖離が非常に大きかったり、均衡に向かうための調整に時間がかかり過ぎている点がパズルとされています。

 これらの点から、

  ・購買力平価と為替レートの乖離の大きさがどのぐらいか

  ・購買力平価と為替レートが一致するには、どのぐらいの期間がかかるのか

というのが論点になります。

 なお一般的には、

  ・財価格の調整に時間がかかる

  ・非貿易財が存在する

  ・輸送費がかかる

  ・関税などの貿易障壁が存在している など

が、乖離の原因とされています。

 為替レートは日々変わりますが、財の価格は日々変わるものではないので、当然ながら、乖離が生じる可能性があります。非貿易財が存在すれば、バラッサ=サミュエルソン理論を考えれば、購買力平価と為替レートとの間に乖離が生じるでしょう。
 また、輸送費がかかったり、貿易障壁があれば、貿易取引において、裁定取引が行われにくく、乖離が生じたり、その調整に時間がかかることになります。

   バラッサ=サミュエルソン理論について

 なお、このPPPパズルについて、多くの研究が行われています。

参考

  佐々木百合『国際金融論入門

  藪友良『購買力平価(PPP)パズルの解明: 時系列的アプローチの視点から

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