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経済学にある! イグノーベル賞

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投稿経済学全般入門
イグノーベル賞と言えば、どうしても自然科学に注目が集まりますが、イグノーベル賞においても、経済学賞があります。それを紹介したいと思います。
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概要

 人を笑わせるような研究を行った研究者に与えられるもので、ノーベル賞のパロディーとして、「イグノーベル賞」があります。

 例えば、日本人は毎年のように受賞しており、

 「犬語翻訳機「バウリンガル」の開発によってヒトとイヌに平和と調和をもたらした業績に対して」
 「単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力があったことを発見したことに対して」

といったものがあります。

 2021年にも日本人が受賞しており、「歩行者同士が時には、衝突することがある理由を明らかにする実験を実施したことに対して」ということで、なぜ「歩きスマホ」で歩行者同士がぶつかりそうになるのかを調べた研究で、京都工芸繊維大の村上久助教授などが受賞しました。

 ただどうしても、イグノーベル賞をご存じの方からすると、自然科学のイメージが強いと思いますが、本当のノーベル賞と同様に、イグノーベル賞にも「経済学賞」があります。

 そこで、イグノーベル賞の「経済学賞」を紹介したいと思います。

イグノーベル賞の経済学賞(過去5年)

2021年

 Pavlo Blavatskyy「Obesity of Politicians and Corruption in Post‐Soviet Countries」(ポストソビエト諸国における政治家の肥満と腐敗)

 ソビエト連邦崩壊後、いくつもの国に分かれましたが、それらの国を調査して、政治家の肥満と腐敗に関係性があるということを発見したというものです。

2020年

 Christopher Watkins, Juan David Leongómez, Jeanne Bovet, Agnieszka Żelaźniewicz, Max Korbmacher, Marco Antônio Corrêa Varella, Ana Maria Fernandez, Danielle Wagstaff, and Samuela Bolgan「National Income Inequality Predicts Cultural Variation in Mouth to Mouth Kissing」(国民所得の不平等は、口から口へのキスにおける文化的変動を予測する)

 キス回数と、国民所得の不平等を調査したものです。(因果関係は別として)キスの多さと不平等は関係性があるというものです。

2019年

 Habip Gedik, Timothy A. Voss, and Andreas Voss「Money and Transmission of Bacteria」(お金と細菌の伝染)

 紙幣と細菌の関係性を調べたもので、紙幣を通じた細菌の生存率は、ルーマニアの通貨レウが最も高いそうです。

2018年

 Lindie Hanyu Liang, Douglas Brown, Huiwen Lian, Samuel Hanig, D. Lance Ferris, and Lisa Keeping「ighting a Wrong: Retaliation on a Voodoo Doll Symbolizing an Abusive Supervisor Restores Justice」(間違ったことを正す:虐待的な監督者を象徴するブードゥー人形への報復は正義を取り戻す)

 パワハラ上司に対する報復として、上司そのものではなく、ブードゥー人形に攻撃を加えると、部下は正義感を取り戻すという研究です。

2017年

 Matthew Rockloff and Nancy Greer「Never Smile at a Crocodile: Betting on Electronic Gaming Machines is Intensified by Reptile-Induced Arousal」(ワニに微笑むことはありません:電子ゲーム機への賭けは爬虫類による覚醒によって強化されます)

 ワニとの接触によって、ギャンブルへの態度がどうなるのかを研究したものです。

参考

Improbable Research「Ig® Nobel Prize Winners

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