経済学においては、極限limが色々なところで出てきます。
数学を勉強しているわけでもないのに、ちょっと油断すると、登場してきて、数学が苦手な人にとっては、戸惑うことがあるでしょう、
しかし極限は、おおよそ(?)式や問題を簡単にするために用いられ、むしろ便利なものとなっています。
例えば、
$y = a + \dfrac{x}{2 x^3 + 5 x^2 – x + 15}$
という式があったとしましょう。
式としては、ややこしいのですが、極限をとると
$\displaystyle \lim_{x \rightarrow \infty} = 0$
となります。
本来の式は難しい非線形の式なのですが、$x$を無限大まで大きくすると、$0$になり、非常に便利です。
特に、厳密に調べたことがなく何となくの印象ですが、経済学において、極限が出てくるときは、変数が無限大のときには、$0$になるとして、式の一部をキャンセルして、簡略化するために使うことが多いように思います。
(逆に、極限の結果、無限大となり発散するようなパターンは、ほぼないと言えるではと思います)
極限が出てくると、何だか難しいように思いますが、式や問題をむしろ簡単にするために、極限を使っているくらいに考えて、取り組んだらいいのではと思ったりします。