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【問題1】
次のような消費関数があるとします。
$C= 0.6 Y$
このときの乗数効果はどうなりますか。
【回答1】
消費関数から、乗数効果は2.5になります。
$Y = \dfrac{1}{ 1 \; – \; 0.6} = 2.5$
【問題2】
限界消費性向を0.6、所得にかかる税率を20%とします。
このときの乗数効果はどうなりますか。
【回答2】
限界消費性向と税率から、消費関数は次のようになります。
$C= 0.6 (Y \; – 0.2 Y)$
このことから、乗数効果は1.92となります。
$Y = \dfrac{1}{ 1 \; – \; 0.48} = \dfrac{1}{ 0.52} \fallingdotseq 1.92$
【問題3】
限界消費性向を0.6、所得にかかる税率を20%、輸入性向を0.1とします。
このときの乗数効果はどうなりますか。
【回答3】
限界消費性向と税率から、消費関数は次のようになります。
$C= 0.6 (Y \; – 0.2 Y)$
輸入性向が0.1であることから、輸入は次のようになります。
$M = 0.1 Y$
消費と輸入を考えると、乗数効果は、次のように、1.61と計算できます。
$Y = \dfrac{1}{ 1 \; – \; 0.48 + 0.1} = \dfrac{1}{ 0.62} \fallingdotseq 1.61$
消費関数は、問題2と同じですが、輸入が加わり、輸入による漏れが生じることから、問題2よりも、乗数効果は低下しています。