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経済学における躓きの1つの「限界」について

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入門

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概要

 経済学においては、「限界」という言葉がよく出てきます。

  「限界効用」
  「限界生産力」
  「限界代替率」  などなど

 「限界」という意味は、例えば、限界効用ならば、消費量が1単位変化したときの効用の増加分といった具合に、「増加分」を表すのですが、どうもややこしい感じがします。

 特に初心者ならば、

  「なぜ、増加分なのか?」
  「絶対量で表したほうが分かりやすいのでは?」

と思うのではないでしょうか。上記の効用の例ならば、増加分ではなく、消費量に対する効用の水準だけを考えたほうが理解しやすいようにも思ったりもします。

 勿論、経済学史的に言えば、経済学は「科学的」であろうとするため、古典力学をベースに理論が構成され、「微分」「最適化問題」などが用いられたためとも言えます(これらにおいては、増加分など変化量が大事になります)。

 とはいえ、どうしても、分かりにくいと思いますので、私なりに数学などは使わず、なぜ「限界」が使われるのかを説明したいともいます。

限界が使われる理由

 まずは、結論からかみ砕いて言うと、

  「限界という概念がないと、最もよい状態が決められない」

からです。

 ここで、限界生産力をベースに説明したいと思います。
 限界生産力とは、生産要素を1単位増やしたときの生産量の増加分のことです。

 例えば、生産要素として労働を考え、労働時間当たりの生産量が、次のような状態を考えましょう。

  労働時間   生産量  増加分  時間当たり生産量
   1時間  …  1           1
   2時間  …  3   (2)     2/3 
   3時間  …  6   (3)     2
   4時間  …  10   (4)     2.5
   5時間  …  13   (3)     2.6
   6時間  …  15   (2)     2.5
   7時間  …  16   (1)     16/7
   8時間  …  16   (0)     2
   9時間  …  16   (0)     16/9

 労働時間1時間では1個のものを作れ、働けば働くほど、多くの物が作れます。そして、7時間目には最大16個の物が作れるとします。ただ、それ以降は疲れて、全く物が作れない状態にあるとしましょう。

 このとき、生産量としてもっともよい労働時間は、何時間になるでしょうか。

効率性

 1つの考えとして、時間当たりの生産量を考えるという見方があります。
 上記の一番右側の「時間当たり生産量」の数値を見れば、5時間で働いて、1時間当たり2.6個作れるのが、最も効率的と言えます。

 しかし、「多く作る」「労働者の空き時間をなくす」といったときには、5時間よりも多く働けばもっと生産はできますし、8時間労働ならば労働時間に空きが生じてしまいます。

生産量

 そこで、最も多く作れるのは何時間かという見方で考えると、労働時間7時間~9時間であることは間違いはありません。

 そしたら、労働時間7時間~9時間の中では、何時間がいいでしょうか。
 8時間・9時間働いても、疲れて、追加的な生産はできない状態にあるため、そこまでの労働時間は不要です。

 ですので、7時間働くというのが、労働時間としては、最も良い状態と言えます。

暗黙的な考え

 意識しているかどうかは分かりませんが、ここで暗黙的に考えられているのは、増加分という考えです。
 7時間から労働時間を増やしても、生産量の「増加分」は0であるので、7時間という答えになっています。

 つまり、増加分が0になる状態が最も良い状態と言えることになります。

 このように、経済学において、「限界」が用いられれるのは、増加分が0になる状態を考える必要があるからです。
 言い換えると、増加分が0の状態は、最もよい状態ということができます。

まとめ

  上記の例でうまく伝わったか分かりませんが、このように、経済学で「限界」を用いるのは、

   「変化をしない状態」
   「増加しない状態」

を求めるためです。

 言い換えると、「限界」の概念で、追加的に何をやっても、変わらなければ意味がないときの最大点を求めているとも言えるでしょう。

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Econome
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