スポンサーリンク

コイン合わせゲームにおける計算問題

スポンサーリンク
 
問題ゲーム理論初級
ゲーム理論のコイン合わせゲームにおける、最適応答やナッシュ均衡を求める計算問題です。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

 2人のプレイヤーAとBがいる場合の、コイン合わせゲームを考えます。

 それぞれのプライヤーは表か裏を選択し、そのときの利得が、次のように与えられているとします。
 (左側の数値はプレイヤーAの利得、右側の数値はプレイヤーBの数値)

B
A 2:-2-1: 1
-2: 2 1:-1

※「▶」をクリックすると、回答を見ることができます。

【問題1】
 プレイヤーAの最適応答はどうなりますか。

【回答1】 

 プレイヤーBが$q$の確率で表を選び、$1 \; – \; q$の確率で裏を選ぶとしたとき、プレイヤーAが表を選んだときの期待利得は、

  $q \times 2 + (1 \; – \; q) \times (\; – \; 1) = 3q \; – \; 1$

であり、プレイヤーAが裏を選んだときの期待利得は

  $q \times (\; – \; 2) + (1 \; – \; q) 1 = \; – \; 3q + 1$

となります。

 ここで、$3q \; – \; 1 = \; – \; 3q + 1$は、$q = 1 / 3$であることに注意すると、プレイヤーAの最適応答は、

  $q < \dfrac{1}{3}$のとき、$p = 0$

  $q = \dfrac{1}{3}$のとき、$0 \leq p \leq 1$

  $q > \dfrac{1}{3}$のとき、$p = 1$

となります。

【問題2】
 プレイヤーBの最適応答はどうなりますか。

【回答2】 

 プレイヤーAが$p$の確率で表を選び、$1 \; – \; p$の確率で裏を選ぶとしたとき、プレイヤーBが表を選んだときの期待利得は、

  $p \times (\; – \; 2) + (1 \; – \; p) \times 2 = \; – \; 4 p + 2$

であり、プレイヤーBが裏を選んだときの期待利得は

  $p \times 1 + (1 \; – \; p) \times (\; – \; 2) = 2p \; – \; 1$

となります。

 ここで、$\; – \; 4 p + 2 = 2p \; – \; 1$は、$p= 1 / 2$であることに注意すると、プレイヤーBの最適応答は、

  $p < \dfrac{1}{2}$のとき、$q = 1$

  $p = \dfrac{1}{2}$のとき、$0 \leq q \leq 1$

  $p > \dfrac{1}{2}$のとき、$q = 0$

となります。

【問題3】
 このゲームのナッシュ均衡はどうなりますか。

【回答3】 

 それぞれの最適応答を見ると、

  プレイヤーAにとって、$q=\dfrac{1}{3}$のとき、すべての$p$が最適応答

  プレイヤーBにとって、$p=\dfrac{1}{2}$のとき、すべての$q$が最適応答

であるので、ナッシュ均衡は、次のようになります。

  $p=\dfrac{1}{2}$ 、 $q=\dfrac{1}{3}$

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました