ユール・スルツキー効果
まずは、下記のグラフを見てください。あるデータをグラフにしたものです。
3から11までは下落し、そこから上昇し、16あたりで頂点を迎え、また下落 など。
データとしては上下しており、一定の周期性が見られると思います。
しかし実際は、エクセルで、ランダムな一様分布のデータを50個を発生させて、5個ずつ移動平均をとってグラフにしたものです。
ランダムなデータであっても、移動平均をとれば、人工的に周期性が発生することが知られており、これを「ユール・スルツキー効果」と言います。
なので、あるデータを見たとき、周期性があったとしても、このユール・スルツキー効果のせいという可能性があり、注意が必要です。
特に、株価などについては、チャートを見ると、移動平均線が描かれていたりもします。そして、何らかの周期性があるように見えるかもしれませんが、もしかしたら、このユール・スルツキー効果かもしれません。
ランダムな形なので、何でもいいのですが、一応、エクセルのファイルもつけておきます。
気になったら、ダウンロードして、見てみてください。