芸術・文化の生産者に対して、政府による支援が行われることがありますが、そのときに重要とされるのが、「アームズ・レングスの原理」です。
アームズ・レングスの原理とは、政府は芸術・文化への支援にあたって、金は出しても、口は出さないというものです。
支援にあたり、政治的な意図が組み込まれると、表現の自由に反することから、アームズ・レングスの原理が重要とされます。
政府が芸術や文化への補助金などの支援にあたり、そのまま行政機関が執行すると、アームズ・レングスの原理に反する危険性があることから、日本においては「アーツカウンシル」が設立されています。
例えば、東京都においては、「アーツカウンシル東京」が設置され、文化・芸術活動への助成などを実施しています。
参考
後藤和子・勝浦正樹 編『文化経済学』