オークションは、ある財・サービスについて、販売者と購入者を決定するものです。
ただ、その方法によって、その決定は異なってくるので、オークションのやり方は非常に重要となります。
そして、オークションにはいくつかの種類があります。
一般には、財・サービスの決定にあたり、価格を公開するかどうかで大別されます。
・公開オークション … イギリス式オークション、オランダ式オークション
・封印入札オークション … 第1価格オークション、第2価格オークション
公開オークションは、購入希望者が買いたいと思う価格を表明し、その価格が公開されて、価格が決定されていきます。他方、封印入札オークションは、購入希望者の価格が非公開で、参加者は購入希望者が表明する価格が分からないというものです。
【イギリス式オークション】
購入希望者が価格を公開で表明し、価格が競り上がっていく中で、最高値で購入希望者が1人となったとき、その人が落札者となり、その表明した最高価格が落札価格となるというものです。
一般に、オークションというと、このイギリス式オークションを思い浮かべるのではないかと思います。
【オランダ式オークション】
イギリス式オークションとは逆に、競り下げるという形になっています。
公開で、一定の価格から、どんどんと価格を競り下げていき、最初に購入希望者が出てきたときに、その人が落札者となり、その価格が落札価格になるというものです。
【第1価格オークション】
他の参加者が表明する価格が分からない形で、オークションの参加者が入札を行い、その中で、最も高い価格の札を入れたものが、落札者となり、その札の価格がそのまま落札価格になるというものです。
【第2価格オークション】(ヴィッカリーオークション)
第1価格オークションと同様に、他の参加者が表明する価格が分からない形で、オークションの参加者が入札を行い、その中で、最も高い価格の札を入れたものが、落札者となるというものです。
ただ、落札価格については、落札者の次に高い価格が落札価格になるというものです。
参考
岡田章・加茂知幸・三上和彦・宮川敏治『ゲーム理論ワークブック』
川越敏司『マーケット・デザイン』