『「学力」の経済学』は、教育経済学者の中室牧子氏による一般向けの経済学書です。
中室牧子『「学力」の経済学』
一般向けなので、非常に平易でありながら、学力に関する実証研究が紹介されており、為になります。
(読んではいないのですが、マンガ版もあるようです)
中室牧子『まんがでわかる「学力」の経済学』
本の内容としては、
・子どもの能力を「ほめる」と学力が低下する
・教育の効果(収益率)が最も高いのは、子供が小学校に入る前の教育
・少人数学級は学力を向上させるが、他の政策に比べると費用対効果が低い など
日本人ならば、およそほとんどの人が教育を受けており、非常に身近な問題だと思いますが、一般的な常識・認識とは異なった研究結果が紹介されており、目からうろこです。
どうしても経済学というと、数学が出てきたり難しいと思うかもしれませんが、このような研究も経済学では行われており、まずはこのような書籍から、経済学を学び始めてほしいと思ったりもします。