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ピア効果と負のピア効果について

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投稿行動経済学入門
行動経済学におけるピア効果と負のピア効果について、説明しています。
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ピア効果

 ピア効果とは、ある人の行動や態度が、同じグループに属する他の人々の影響を受ける現象のことです。

 例えば、進学にあたって、より偏差値が高い高校に行くことを考えましょう。
 このような高校では、より偏差値が高い大学に進学する学生も多いことから、より難易度の高い教育サービスが提供されることが期待できます。東京大学に多く進学している高校は、東京大学への受験対策も多くやっていることから、より東京大学に入りやすいので、東京大学に入りたければ、そのような高校に行くのがよいということになります。

 しかし、このような高校に進学するのは、教育サービスという点だけではなく、ピア効果も期待できます。
 より偏差値が高い高校では、勉強ができる学生が多いことから、そのような学生たちの影響を受け、自身もより勉強しようと思ったり、より偏差値が高い大学への進学を目指そうと思ったりして、学力が上がる可能性があります。

 すなわち、より偏差値が高い高校に進学するというのは、

  ・教育サービス

  ・ピア効果

という2つの面で、プラスに働く可能性があります。

負のピア効果

 しかし、ピア効果は、必ずしもプラスに働くとは限りません。
 他者の影響によって望ましくない行動や結果が引き起こされるという負のピア効果もあります。

 例えば、上記の高校の例で考えれば、より偏差値が高い高校に進学したとき、自身の学力から勉強についていけず、やる気を失ったりして、逆に学力が低下してしまうことが考えらえれます。

 また、職場において、その職場で働いている人が一生懸命であれば、ピア効果を期待できますが、やる気がなかったり、サボってばかりいるような人が多ければ、やる気をもってその職場に配属されたとしても、その環境になじんでしまい、全く仕事をしなくなることが考えれます。

参考

  阿部誠『大学4年間の行動経済学が10時間でざっと学べる

  経済産業研究所「負のピア効果―クラスメイトの学力が高くなると生徒の学力は下がるのか?―

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